平成28年9月新潟市早期景気観測調査結果

【概要】景況回復の動きは弱く、先行きの期待感も低下気味

  8月に比べると、従業員DIはプラス幅が減少したものの、売上DI、採算DI、業況DI、仕入単価DIとも、マイナス幅が減少した。全般的に前月比較でDIのマイナス幅は減少を示したが、製造業では需要の減少、サービス業でも売り上げは依然厳しい状況との声が聞かれ、景況の低迷は続いている。                                            
先行きについては、8月に比べ、仕入単価DIはマイナス幅がやや増加し、従業員DIもプラス幅が減少したものの、売上DIはマイナスからプラスに転じ、採算DI、業況DIともマイナス幅が減少するなど、先行きは不透明ながらも改善の期待感がうかがえる。



【前年同月比】

H27年
9月
10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 H28年
9月
売上 ▲ 6.5 ▲ 2.9 ▲ 14.0 ▲ 6.7 ▲ 8.7 ▲ 11.8 ▲ 2.9 2.0 ▲ 19.4 ▲ 18.8 ▲ 21.0 ▲ 20.0 ▲ 9.3
採算 ▲ 12.0 ▲ 3.9 ▲ 8.6 ▲ 9.6 ▲ 14.1 ▲ 16.1 ▲ 11.8 ▲ 7.1 ▲ 24.7 ▲ 18.8 ▲ 24.8 ▲ 19.0 ▲ 17.5
業況 ▲ 10.9 ▲ 13.5 ▲ 19.4 ▲ 14.4 ▲ 22.8 ▲ 15.1 ▲ 14.7 ▲ 8.1 ▲ 18.3 ▲ 22.8 ▲ 17.1 ▲ 28.4 ▲ 19.6
仕入単価 ▲ 23.9 ▲ 34.6 ▲ 19.4 ▲ 16.4 ▲ 12.0 ▲ 14.0 ▲ 19.6 ▲ 15.2 ▲ 18.3 ▲ 24.8 ▲ 15.2 ▲ 16.8 ▲ 12.4
従業員 18.5 23.1 15.1 21.2 19.6 19.4 16.7 17.2 10.8 18.8 9.5 16.8 12.4


1.調査概況報告

【全産業平均DI】 
 
 全産業の前年同月比では、8月に比べ従業員DIが、4.4ポイントプラス幅が減少したものの、売上DIは10.7
7ポイント、採算DIは1.5ポイント、業況DIは8.8ポイント、仕入単価DIは4.4ポイントとそれぞれマ
イナス幅が減少した。
全産業平均DI‐向こう3か月間の先行き見通し
先行きは、売上DIがマイナスからプラス7.2ポイントに転じ、採算DIもマイナスから0となり、業況DIは
8.5ポイントマイナス幅が減少した。仕入単価DIは1.8ポイントマイナス幅が増加し、従業員DIは1.4ポ
イントプラス幅が減少した。


【業種別DI】 

  建設業は前年同月比で8月に比べ、従業員DIが6.2ポイントプラス幅が増加、採算DIが12.5ポイント、
仕入単価DIが6.3ポイントとそれぞれマイナス幅が減少したものの、売上DIは12.5ポイントマイナス幅が
増加した。業況DIはマイナス18.8ポイントとなり変動なし。先行きは、売上DIがプラス18.8ポイント、
採算DIがプラス6.3ポイント、業況DIがプラス6.3ポイントとなり、マイナスからプラスに転じた。従業員
DIは6.3ポイントプラス幅が増加し、仕入単価DIは6.3ポイントマイナス幅が減少した。

 製造業は前年同月比で8月に比べ、売上DI、採算DIが、共にマイナスからプラス4.8ポイントに転じた。仕
入単価DIは11.9ポイント、業況DIは7.2ポイントそれぞれマイナス幅が減少した。従業員DIは3.1ポ
イントプラス幅が減少した。先行きは、仕入単価DIが1.6ポイントマイナス幅が減少したものの、業況DIはプ
ラスからマイナス14.3ポイントに転じ、売上DIは29.4ポイントプラス幅が減少し、従業員DIは2.4ポ
イントプラス幅が減少し、採算DIはプラス11.1から0となった。

 卸売業は前年同月比で8月に比べ、売上DIが21.8ポイント、採算DIが3.6ポイント、業況DIが27.
3ポイントとそれぞれマイナス幅が減少したものの、仕入単価DIは0からマイナス4.6ポイントとなり、従業員
DIは3.6ポイントマイナスポイントが増加した。先行きは売上DIがマイナス15.0ポイントから0となり、
従業員DIは0からプラス4.6ポイントとなった。採算DIは25.4ポイント、業況DIは11.8ポイントと
それぞれマイナスが減少した。仕入単価DIは0からマイナス18.2ポイントとなった。

 小売業は前年同月比で8月に比べ、売上DIが1.5ポイント、仕入単価DIが4.7ポイントとそれぞれマイナ
ス幅が減少したものの、採算DIは12.7ポイント、業況DIは1.5ポイントとそれぞれマイナス幅が増加し、
従業員DIはプラス11.1ポイントから0となった。先行きは売上DIが6.4ポイント、採算DIが3.2ポイ
ントとそれぞれプラス幅が増加したものの、仕入単価DIはプラスからマイナス14.3ポイントとなり、業況DI
は0からマイナス14.3ポイントとなった。従業員DIはプラス11.1ポイントから0となった。

 サービス業は前年同月比で8月に比べ、売上DIがマイナス12.5ポイントから0となり、仕入単価DIは2.
5ポイント、業況DIは2.7ポイントとそれぞれマイナス幅が減少したものの、採算DIは9.8ポイントマイナ
ス幅が増加し、従業員DIは8.5ポイントプラス幅が減少した。先行きは業況DIがマイナス21.9ポイントか
らプラス3.2ポイントに転じ、売上DIはマイナス21.9ポイントから0となった。採算DIは18.7ポイン
ト、仕入単価DIは9.0ポイントとそれぞれマイナス幅が減少した。従業員DIは5.1ポイントプラス幅が減少
した。



【項目別評価】

 <売上>
 売上DIの前年同月比は、製造業がマイナス11.1ポイントからプラス4.8ポイントに転じ、サービス
業はマイナス12.5ポイントから0となった。卸売業は21.8ポイント、小売業は1.5ポイントとそれ
ぞれマイナス幅が減少した。建設業は12.5ポイントマイナス幅が増加した。 先行きについては、建設業
がマイナスからプラス18.8ポイントに転じ、卸売業はマイナス15.0ポイント、サービス業はマイナス
21.9ポイントからそれぞれ0となり、小売業は6.4ポイントプラス幅が増加した。製造業は29.4ポ
イントプラス幅が増加した。

<採算>
 採算DIの前年同月比は、製造業がマイナスからプラス4.8ポイントに転じ、建設業は12.5ポイント、
卸売業は3.6ポイントとそれぞれマイナス幅が減少したものの、小売業は12.7ポイント、サービス業は
9.8ポイントとそれぞれマイナス幅が増加した。先行きについては、製造業はプラス11.1ポイントから
0となったものの、建設業はマイナスからプラス6.3ポイントに転じ、小売業は3.2ポイントプラス幅が
増加した。卸売業は25.4ポイント、サービス業は18.7ポイントとそれぞれマイナス幅が減少した。

<仕入単価>
 仕入単価DIの前年同月比は、建設業で6.3ポイント、製造業で11.9ポイント、小売業で4.7ポイ
ント、サービス業で2.5ポイントとそれぞれマイナス幅が縮小したものの、卸売業は0からマイナス4.6
ポイントとなった。
 先行きについては、建設業で6.3ポイント、製造業で1.6ポイント、サービス業で9.0ポイントとそ
れぞれマイナス幅が減少したものの、卸売業は0からマイナス18.2ポイントとなり、小売業はプラスから
マイナス14.3ポイントに転じた。

<従業員>
 従業員DIの前年同月比は、建設業が6.2ポイントプラス幅が増加ししたものの、製造業で3.1ポイン
ト、サービス業で8.5ポイントとそれぞれプラス幅が減少し、小売業はプラス11.1ポイントから0とな
った。卸売業は3.6ポイントマイナス幅が増加した。
 先行きについては、建設業で6.3ポイントプラス幅が増加し、卸売業は0からプラス4.6ポイントとな
ったものの、製造業で2.4ポイント、サービスで5.1ポイントとそれぞれプラス幅が減少した。小売業
は、プラス11.1ポイントから0となった。

<業況>
 業況DIの前年同月比は、製造業で7.2ポイント、卸売業で27.3ポイント、サービス業で2.7ポイ
ントとそれぞれマイナス幅が減少したものの、小売業は1.5ポイントマイナス幅が増加した。建設業はマイ
ナス18.8ポイントで変動はなかった。
 先行きについては、建設業はプラス6.3ポイントに、サービス業はプラス3.2ポイントにそれぞれマイ
ナスからプラスに転じたものの、製造業はプラスからマイナス14.3ポイントに転じ、小売業は0からマイ
ナス14.3ポイントとなった。卸売業は11.8ポイントマイナス幅が減少した。



業界から寄せられた声


<建設業>

(総合建設) : 受注の総量は多くないが人手不足で多忙が続く見通し。

(総合建設) : 公共工事は緩やかに減少気味と思われる。全国大都市圏の民間工事については、少しではあるが業者間の競争が増えてきていると思われる。官民共に先行き不透明である。


<製造業>

(包装資材) : 人員不足・運送費の上昇などにより、価格見直しも視野に入れたいが、食品包装資材の市場は、価格の値引き要請が散見される。


(食品) : 菓子製造業界は厳しい。冠婚葬祭関係が簡略化したり、コンビニスイーツが台頭したりで、需要の減少傾向に歯止めがかから ず。

<卸売業 >

(日用品) : 業況は良くないが、比較的単価の高い品が貢献している。

(青果) : 不景気感の広がりによる購買意欲の低下がみられる。

<小売業>

(貴金属) : 仕入れ単価の上昇(値上り)が一段落していて、これがこのまま続きそう。

(家具) : 売上高および粗利高が低調で、営業経費が高止まりの結果、採算は悪化している。

<サービス業>


(ホテル) : 売り上げは依然厳しい状況が続いているが、大都市ではオリンピックに向けての戦略を練りつつある。

(貸駐車場) : 東京資本による同業他社の進出はスピードを緩めたものの、依然として続いている。