平成28年4月新潟市早期景気観測調査結果

【概要】売上DIがプラスに転じるものの、先行きは慎重な見通し。

  3月に比べると、売上DIはマイナスからプラスに転じ、採算DI・業況DI・仕入単価DIはそれぞれマイナス幅が縮小し、やや改善を示した。しかしながら、業種によっては受注が少しづつ回復しているという声はあるものの、相変らず消費の低迷や景気の減速感を指摘する事業所があり、依然として景気回復への動きは弱いものとなっている。
 先行きについては、3月に比べ大幅ではないが売上DI値がプラスからマイナスに転じており、消費マインドの冷え込み懸念や不透明感が広がっている。 




【前年同月比】

H27年
4月
5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 H28年
4月
売上 ▲ 3.8 3.9 3.9 ▲ 6.8 3.9 ▲ 6.5 ▲ 2.9 ▲ 14.0 ▲ 6.7 ▲ 8.7 ▲ 11.8 ▲ 2.9 2.0
採算 ▲ 8.6 4.9 1.0 ▲ 1.9 ▲ 1.0 ▲ 12.0 ▲ 3.9 ▲ 8.6 ▲ 9.6 ▲ 14.1 ▲ 16.1 ▲ 11.8 ▲ 7.1
業況 ▲ 12.4 2.9 4.8 ▲ 4.9 ▲ 1.9 ▲ 10.9 ▲ 13.5 ▲ 19.4 ▲ 14.4 ▲ 22.8 ▲ 15.1 ▲ 14.7 ▲ 8.1
仕入単価 ▲ 35.2 ▲ 35.3 ▲ 29.8 ▲ 28.2 ▲ 26.0 ▲ 23.9 ▲ 34.6 ▲ 19.4 ▲ 16.4 ▲ 12.0 ▲ 14.0 ▲ 19.6 ▲ 15.2
従業員 16.2 15.7 16.4 23.3 19.2 18.5 23.1 15.1 21.2 19.6 19.4 16.7 17.2


1.調査概況報告

【全産業平均DI】 
 
 全産業の前年同月比では、3月に比べ売上DIはプラスに転じ、採算DIで4.7ポイント、業況DIで
6.6ポイント、仕入単価DIで4.4ポイントそれぞれマイナスポイント幅が縮小し、従業員DIは0.5
ポイントプラス幅が拡大した。
先行きは、従業員DIでプラス幅が3.5ポイント拡大したものの、売上DIがマイナスに転じ、仕入単価
DIも7.7ポイントマイナス幅が拡大した。採算DIは3.7ポイント、業況DIが2.7ポイントそれ
ぞれマイナス幅が拡大した。



【業種別DI】 

  建設業は前年同月比で3月に比べ、従業員DIがマイナスからプラスに転じたものの、売上DIは、10.5ポイ
ントプラス幅が縮小し、採算DIはプラスからマイナスに転じた。仕入単価DI・業況DIとも変動はなかった。
 先行きは、従業員DIで15.8ポイントプラス幅が拡大したものの、売上DIはプラスからマイナスに転じ、仕
入単価DIは5.3ポイントマイナス幅が拡大した。業況DIは0から5.3ポイントマイナスとなり、採算DIは
変動がなかった。

 製造業は前年同月比で3月に比べ、売上DIがマイナスからプラスに転じ、仕入単価DIが0から5ポイントプラ
スとなり、従業員DIが6.4ポイントプラス幅が拡大し、業況DIは22.3ポイントマイナス幅が縮小した。
採算DIは5ポイントマイナスとなった。先行きは、採算DIが4.1ポイントマイナス幅が縮小したものの、売上
DIは4.1ポイント、従業員DIは3.6ポイントそれぞれプラス幅が縮小した。仕入単価Dと・業況DIはそれ
ぞれ15.9ポイントマイナス幅が拡大した。

 卸売業は前年同月比で3月に比べ、従業員DIは10.8ポイントプラス幅が拡大し、仕入単価DIはマイナス幅
が9.2ポイント縮小したものの、売上DIは15ポイントプラス幅が縮小し、採算DIは5.8ポイントマイナス
幅が拡大した。業況DIは0から10.5ポイントマイナスとなった。先行きは、従業員DIで0から5.3ポイン
トプラスとなったものの、売上DIはプラスからマイナスに転じ、採算DIは0から10.5ポイントマイナスとな
った。仕入単価DI・業況DIはそれぞれマイナス幅が拡大した。

 小売業は前年同月比で3月に比べ、売上DIでマイナスからプラスに転じ、採算DI・仕入単価DI・業況DIと
もそれぞれマイナス幅が縮小した。従業員DIは、19.7ポイントプラス幅が縮小した。先行きは、売上DI・採
算DI・業況DIはそれぞれマイナスからプラスに転じ、従業員DIは6ポイントプラス幅が拡大した。仕入単価D
Iは、15.9ポイントマイナス幅が拡大した。

 サービス業は前年同月比で3月に比べ、採算DIでマイナス幅が20ポイント縮小し、0になり、業況DIが9.7
ポイントマイナス幅が縮小したものの、売上DIは3.6ポイント、仕入単価DIは4ポイントそれぞれマイナス幅が
拡大した。従業員DIは16.1ポイントプラス幅が縮小した。先行きは、業況DIがマイナスから0になり、採算
DIが6.2ポイントマイナス幅が縮小したものの、売上DIは7ポイント、仕入単価DIは1ポイントそれぞれマ
イナスポイントが拡大した。従業員DIは2.6ポイントプラス幅が縮小した。




【項目別評価】

<売上>
 売上DIの前年同月比は、製造業と小売業でプラスに転じたものの、建設業は10.5ポイント、卸売業で
15ポイントそれぞれプラス幅が縮小した。サービス業は3.6ポイントマイナス幅が拡大した。
 先行きについては、小売業でマイナスからプラスに転じたものの、建設業と卸売業はプラスからマイナスに
転じ、サービス業は7ポイントマイナス幅が拡大した。製造業は4.1ポイントプラス幅が縮小した。


<採算>
 採算DIの前年同月比は、サービス業でマイナス幅が20ポイント縮小し、0となり、小売業は28.8ポ
イントマイナス幅が縮小したものの、建設業はプラスからマイナスに転じ、製造業は0からマイナス5ポイン
トとなった。卸売業は5.8ポイントマイナス幅が拡大した。
 先行きについては、小売業がマイナスからプラスに転じ、製造業とサービス業でそれぞれマイナス幅が縮小
したものの、卸売業では0からマイナス10.5ポイントとなった。建設業は変動なし。


<仕入単価>
 仕入単価DIの前年同月比は、製造業で0から5ポイントプラスとなった。卸売業は9.2ポイント、小売
業は28.8ポイントそれぞれマイナス幅が縮小した。サービス業は4ポイントマイナス幅が拡大した。建設
業は変動なし。
 先行きについては、建設業で5.3ポイント、製造業で15.9ポイント、卸売業で6.3ポイント、小売
業で15.9ポイント、サービス業で1.0ポイント全業種でマイナス幅が拡大した。

<従業員>
 従業員DIの前年同月比は、建設業でマイナスからプラスに転じ、製造業は6.4ポイント、卸売業で10.
8ポイントプラス幅が拡大したものの、小売業は19.7ポイント、サービス業は16.1ポイント
プラス幅が縮小した。
 先行きについては、建設業で15.8ポイント、小売業で6ポイントプラス幅が拡大した。卸売業は0から
5.3ポイントプラスとなった。製造業で3.6ポイント、サービス業は2.6ポイントプラス幅が縮小した。


<業況>
 業況DIの前年同月比は、製造業・小売業・サービス業でマイナス幅が縮小したものの、卸売業は0からマ
イナス10.5ポイントになり、建設業は変動はなし。
 先行きについては、小売業はマイナスからプラスに転じ、サービス業はマイナスから0となった。建設業は、
5.3ポイント、製造業で15.9ポイント、卸売業で5.8ポイントマイナス幅が拡大した。




業界から寄せられた声


<建設業>

(設備工事) : 売上が上がれば採算も良くなる傾向。今のところ業況は好転している。

(塗装工事) : 元請けの仕事量はまずまずの状況。



<製造業>

(食料品) : 価格変更を6月から要請しているが、変更前に注文が多くなっている。仕入価格の上昇により利益が減少。


(機械部品) : 3月から新規受注増加。4月の受注状況も順調であり4月から売上が回復してきた。

<卸売業 >

(機械工具類) : 一部設備投資の話があるものの、先行き不透明感は否めない。


(機械器具類) : 大地震発生による消費、経済マインドの冷え込みを懸念している。

<小売業>

(スーパー) : 水産物・青果物の供給不足による品薄感があり苦戦。

(自動車) : 軽自動車税の引き上げがあった前年に比較して新車の販売台数が回復している。



<サービス業>


(ホテル) : 若干ではあるが一般宴会やレストランにお客様が戻ってきている。

(一般貨物自動車運送業) : 4月に入り少しではあるが、貨物量が戻って来て前年とトントンで推移している。