平成28年11月新潟市早期景気観測調査結果

【概要】業況の低迷は変わらず、先行きの不透明感が増す

  10月に比べると、従業員DIはプラス幅が増加し、採算DIと業況DIはマイナス幅が減少したが、売上DIと仕入単価DIは、マイナス幅が増加した。売上DIと仕入単価DIは、直近3ヵ月連続の悪化となり、前月比較で仕入単価DIの悪化が目立っている。前月同様に建設業は公共工事の減少、小売・卸売業でも売上不振との声が聞かれ、景況の低迷が続いている。                   
先行きについては、10月に比べ、仕入単価DIはマイナス幅が減少したが、売上DI、採算DI、業況DI共にマイナス幅が増加し、従業員DIもプラス幅が減少しており、先行きの不透明感がさらに強くなってきている。



【前年同月比】

H27年
11月
12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 H28年
11月
売上 ▲ 14.0 ▲ 6.7 ▲ 8.7 ▲ 11.8 ▲ 2.9 2.0 ▲ 19.4 ▲ 18.8 ▲ 21.0 ▲ 20.0 ▲ 9.3 ▲ 14.1 ▲ 17.2
採算 ▲ 8.6 ▲ 9.6 ▲ 14.1 ▲ 16.1 ▲ 11.8 ▲ 7.1 ▲ 24.7 ▲ 18.8 ▲ 24.8 ▲ 19.0 ▲ 17.5 ▲ 27.2 ▲ 14.0
業況 ▲ 19.4 ▲ 14.4 ▲ 22.8 ▲ 15.1 ▲ 14.7 ▲ 8.1 ▲ 18.3 ▲ 22.8 ▲ 17.1 ▲ 28.4 ▲ 19.6 ▲ 19.6 ▲ 14.0
仕入単価 ▲ 19.4 ▲ 16.4 ▲ 12.0 ▲ 14.0 ▲ 19.6 ▲ 15.2 ▲ 18.3 ▲ 24.8 ▲ 15.2 ▲ 16.8 ▲ 12.4 ▲ 13.0 ▲ 24.7
従業員 15.1 21.2 19.6 19.4 16.7 17.2 10.8 18.8 9.5 16.8 12.4 14.1 19.4


1.調査概況報告

【全産業平均DI】 
 
 全産業の前年同月比では、10月に比べ従業員DIが、5.3ポイントプラス幅が増加した。採算DIは13.2
ポイント、業況DIは5.6ポイントとそれぞれマイナス幅が減少したものの、売上DIは3.1ポイント、仕入
単価DIは11.7ポイントとそれぞれマイナス幅が増加した。
先行きは、仕入単価DIが3.4ポイントマイナス幅が減少したものの、売上DIは6.4ポイント、採算DIは
9.7ポイント、業況DIは3.2ポイントとそれぞれマイナス幅が増加した。従業員DIは6.6ポイントプラ
ス幅が減少した。


【業種別DI】 

  建設業は前年同月比で10月に比べ、従業員DIが0から10.5ポイントプラス幅が増加し、採算DIは10.
9ポイントマイナス幅が減少したものの、売上DIが0から10.5ポイント、業況DIも0から15.8ポイント
とそれぞれマイナス幅が増加し、仕入単価DIは6.8ポイントマイナス幅が増加した。先行きは、売上DIが6.
8ポイント増加し、仕入単価DIがマイナス7.1ポイントからプラスに転じたものの、採算DIは9.0ポイント、
従業員DIは10.9ポイントとそれぞれプラスポイントが減少した。業況DIはプラス14.3ポイントから0と
なった。

 製造業は前年同月比で10月に比べ、仕入単価DIが3.8ポイントマイナス幅が増加し、売上DIはプラス20.
0ポイントから0なったものの、採算DIはプラス23.8ポイント、業況DIもプラス14.3ポイントとそれぞ
れマイナスからプラスに転じた。従業員DIは18.3ポイントプラス幅が増加した。先行きは従業員DIが4.1
ポイント増加し、仕入単価DIが6.2ポイントマイナス幅が減少したものの、売上DIはマイナス14.3ポイン
ト、採算DIはマイナス19.1ポイントとそれぞれプラスからマイナスに転じた。業況DIは0からマイナス19.
1ポイントとなった。

 卸売業は前年同月比で10月に比べ、従業員DIが0からマイナス4.6ポイントとなり、仕入単価DIが13.
4ポイントマイナス幅が増加したものの、売上DIが0.4ポイント、採算DIが5.5ポイント、業況DIが10.
2ポイントとそれぞれマイナス幅が減少した。先行きは仕入単価DIが10.4ポイント、業況DIが0.4ポイン
トとそれぞれマイナス幅が減少したものの、採算DIと従業員DIは共に0からマイナス9.1ポイントに転じ、売
上DIはプラス9.5ポイントから0となった。

 小売業は前年同月比で10月に比べ、売上DIで14.3ポイント、採算DIで28.5ポイントとそれぞれマイ
ナス幅が減少したものの、仕入単価DIは0からマイナス42.9ポイントなり、業況DIは15.8ポイントマイ
ナス幅が増加した。従業員DIは14.3ポイントで変動はなかった。先行きは仕入単価DIが14.3ポイントマ
イナス幅が減少したものの、採算DI、従業員DI、業況DIが共にマイナス14.3ポイントから0となった。小
売DIは0で変動がなかった。

 サービス業は前年同月比で10月に比べ、従業員DIが7.5ポイントプラス幅が増加したものの、売上DIは2.
5ポイント、採算DIが5.8ポイント、仕入単価DIが12.5ポイント、業況DIが1.7ポイントとそれぞれ
マイナス幅が増加した。先行きは業況DIが3.3ポイントマイナス幅が減少したものの、売上DIは6.6ポイン
ト、採算DIは7.5ポイント、仕入単価DIは17.5ポイントとそれぞれマイナス幅が増加した。従業員DIは
5.0ポイントプラス幅が減少した。



【項目別評価】

<売上>
 売上DIの前年同月比は、卸売業が0.4ポイント、小売業が14.3ポイントとそれぞれマイナスポイン
トが減少したものの、建設業は0からマイナス10.5ポイントとなり、製造業はプラス20.0ポイントか
ら0となった。サービス業も2.5ポイントマイナス幅が増加した。先行きについては、建設業で6.8ポイ
ントプラス幅が増加したものの、製造業はプラスからマイナス14.3ポイントに転じ、サービス業は6.6
ポイントマイナス幅が増加し、卸売業はプラス9.5ポイントから0となった。小売業は0.0ポイントで変
動はなかった。

<採算>
 採算DIの前年同月比は、サービス業で5.8ポイントマイナス幅が増加したものの、建設業が10.9ポ
イント、卸売業が5.5ポイント、小売業が28.5ポイントとそれぞれマイナス幅が減少した。製造業はマ
イナス10.0ポイントからプラス23.8ポイントに転じた。先行きについては、小売業でマイナス14.
3ポイントから0となったものの、建設業は9.0ポイントプラス幅が減少し、製造業はプラスからマイナス
19.1ポイントに転じ、卸売業は0からマイナス9.1ポイントとなった。サービス業は7.5ポイントマ
イナス幅が増加した。

<仕入単価>
 仕入単価DIの前年同月比は、建設業で6.8ポイント、製造業で3.8ポイント、卸売業で13.4ポイ
ント、サービス業で12.5ポイントとそれぞれマイナス幅が増加した。小売業も0からマイナス42.9ポ
イントとなった。
 先行きについては、サービス業で17.5ポイントマイナス幅が増加したものの、建設業はマイナスからプ
ラス5.3ポイントに転じ、製造業が6.2ポイント、卸売業が10.4ポイント、小売業が14.3ポイン
とそれぞれマイナスポイントが減少した。

<従業員>
 従業員DIの前年同月比は、卸売業が0からマイナス4.6ポイントとなったものの、製造業で18.3ポ
イント、サービス業で7.5ポイントとそれぞれプラス幅が増加し、建設業も0から10.5ポイント増加し
た。小売業はプラス14.5ポイントで変動はなかった。
 先行きについては、製造業で4.1ポイントプラス幅が増加したものの、卸売業は0からマイナス9.1ポ
イントとなり、建設業は10.9ポイント、サービス業は5.0ポイントとそれぞれプラス幅が減少し、小売
業は、プラス14.3ポイントから0となった。

<業況>
 業況DIの前年同月比は、製造業でマイナスからプラス14.3ポイントに転じ、卸売業で10.2ポイン
トマイナス幅が減少したものの、小売業は15.8ポイント、サービス業で1.7ポイントとそれぞれマイナ
ス幅が拡大し、建設業は0からマイナス15.8となった。
 先行きについては、建設業でプラス14.3ポイントから0となり、製造業で0からマイナス19.1ポイ
ントになったものの、卸売業は0.4ポイント、サービス業は3.3ポイントとそれぞれマイナス幅が減少し、
小売業はマイナス14.3ポイントから0となった。



業界から寄せられた声


<建設業>

(総合建設) : 公共事業の発注額も減少傾向が続き、先行きの景気対策が不透明である。

(塗装工事) : 仕事量は少ないなりに採算重視で請負っている。


<製造業>

(製鉄) : 豪州、中国の天候要因等で、主原料コストの上昇が続いている。


(石油製品) : 今後の原油価格と円安の影響を見極める必要がある。

<卸売業 >

(日用品) : 飲食店向けが特に悪い。量販店は横ばいとなっている。

(衣料品等) : 産地、メーカー、一次問屋ともあいかわらず大苦戦している。

<小売業>

(菓子) : 消費の低迷。今後の見通しは季節的要因(クリスマス、年末年始)で増加する見込である。


<サービス業>


(家具) : 顧客内容を見ると県外からのお客様が比較的増えているように感じられる反面、県内のお客様は減少している。

(運輸) : 業界では、ドライバー不足が深刻であり、この繁忙期を乗り越えられるか心配である。

(飲食) : 一般宴会が対前年受注件数に届いておらず、婚礼件数の減少、少人数化による売り上げ減少が予想される。