平成28年10月新潟市早期景気観測調査結果

【概要】先行き不透明で、業況改善の期待が弱まる

  9月に比べると、従業員DIはプラス幅が増加したが、売上DI、採算DI、仕入DIは共に、マイナス幅が増加し、業況DIは変動がなかった。前月比較で、売上DI、採算DIの悪化が目立っており、建設業では公共工事の減少、小売業でも売上不振との声が聞かれ、景況は低迷状態のままとなっている。                                            
先行きについては、9月に比べ、売上DIはプラスからマイナスに転じ、採算DIも0からマイナスとなった。仕入単価DI、業況DIも共にマイナス幅が増加し、従業員DIもプラス幅が若干減少しており、先行き不透明で、改善の期待感が薄れてきている。



【前年同月比】

H27年
10月
11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 H28年
10月
売上 ▲ 2.9 ▲ 14.0 ▲ 6.7 ▲ 8.7 ▲ 11.8 ▲ 2.9 2.0 ▲ 19.4 ▲ 18.8 ▲ 21.0 ▲ 20.0 ▲ 9.3 ▲ 14.1
採算 ▲ 3.9 ▲ 8.6 ▲ 9.6 ▲ 14.1 ▲ 16.1 ▲ 11.8 ▲ 7.1 ▲ 24.7 ▲ 18.8 ▲ 24.8 ▲ 19.0 ▲ 17.5 ▲ 27.2
業況 ▲ 13.5 ▲ 19.4 ▲ 14.4 ▲ 22.8 ▲ 15.1 ▲ 14.7 ▲ 8.1 ▲ 18.3 ▲ 22.8 ▲ 17.1 ▲ 28.4 ▲ 19.6 ▲ 19.6
仕入単価 ▲ 34.6 ▲ 19.4 ▲ 16.4 ▲ 12.0 ▲ 14.0 ▲ 19.6 ▲ 15.2 ▲ 18.3 ▲ 24.8 ▲ 15.2 ▲ 16.8 ▲ 12.4 ▲ 13.0
従業員 23.1 15.1 21.2 19.6 19.4 16.7 17.2 10.8 18.8 9.5 16.8 12.4 14.1


1.調査概況報告

【全産業平均DI】 
 
 全産業の前年同月比では、9月に比べ従業員DIが、1.7ポイントプラス幅が増加したものの、売上DIは4.8
ポイント、採算DIF9.7ポイント、仕入単価DIは0.6ポイントとそれぞれマイナス幅が増加した。業況DI
はマイナス19.6ポイントで変動がなかった。
先行きは、売上DIがプラスからマイナス1.1ポイントに転じ、採算DIも0からマイナス5.4ポイントとなっ
た。仕入単価DIは9.4ポイント、業況DIは1.4ポイントマイナス幅が増加し、従業員DIは1.2ポイント
プラス幅が減少した。


【業種別DI】 

  建設業は前年同月比で9月に比べ、売上DI、従業員DI共にマイナス18.8ポイントから0となったものの、
採算DIは15.1ポイント、仕入単価DIは1.8ポイントとそれぞれマイナス幅が増加した。従業員DIは12
.5ポイントから0となった。先行きは、売上DIが4.5ポイン減少したものの、採算DI、業況DI共に8.0
ポイント、従業DIも2.6ポイントとプラス幅が増加した。仕入単価DIは5.4ポイントマイナス幅が減少した。

 製造業は前年同月比で9月に比べ、売上DIが15.2ポイント増加したものの、採算DIはプラスからマイナス
10.0ポイントに転じ、仕入単価DIは15.2ポイント、業況DIは5.5ポイントとそれぞれマイナス幅が増
加した。従業員DIは4.1ポイントプラス幅が減少した。先行きは、仕入単価DIが20.5ポイントマイナス幅
が増加したものの、売上DIは5.5ポイント、採算DIは15.0ポイント、従業員DIは0.7ポイントとそれ
ぞれプラス幅が増加した。業況DIはマイナス14.3ポイントから0となった。

 卸売業は前年同月比で9月に比べ、仕入単価DIが0.2ポイント、業況DIが1.1ポイントとそれぞれマイナ
ス幅が増加したものの、売上DIは8.7ポイント、採算DIは17.3ポイントとそれぞれマイナス幅が減少した。
従業員DIはマイナス13.6ポイントから0となった。先行きは、仕入単価DIが10.4ポイントマイナス幅が
増加し、たものの、業況DIは8.7ポイントマイナス幅が減少し、売上DIは0から9.5ポイント増加、採算D
Iはマイナスから0となった。従業員DIは4.6ポイントから0となった。

 小売業は前年同月比で9月に比べ、採算DIがマイナス57.1ポイントで変動がなかったものの、売上DIは
14.3ポイント、業況DIは14.2ポイントとそれぞれマイナス幅が減少した。仕入単価DIもマイナス28.
6ポイントから0となった。従業員DIは0からプラス14.3ポイントとなった。先行きは従業員DIが0から1
4.3ポイント増加したものの、売上DIは28.6ポイントから0となり、採算DIはプラスからマイナス14.
3ポイントに転じ、仕入単価DIは14.3ポイントとマイナス幅が増加した。業況DIはマイナス14.3ポイン
トで変動がなかった。

 サービス業は前年同月比で9月に比べ、仕入単価DIが2.7ポイントマイナス幅が減少し、従業員DIが1ポイ
ント増加したものの、売上DIは0からマイナス43.3ポイントとなり、採算DIは23.9ポイント、業況DI
は、7.2ポイントとそれぞれマイナス幅が増加した。先行きは業況DIがプラスからマイナス20.0ポイントに
転じ、売上DIは0からマイナス26.7ポイントとなった。採算DIは26.8ポイント、仕入単価は7.1ポイ
ントとそれぞれマイナス幅が増加した。従業員DIは5.5ポイントプラス幅が減少した。



【項目別評価】

<売上>
 売上DIの前年同月比は、サービス業が0からマイナス43.3ポイントになったものの、製造業は15.
2ポイントプラス幅が増加し、建設業はマイナス18.8ポイントから0となり、卸売業は8.7ポイント、
小売業は14.3ポイントとそれぞれマイナスポイントが減少した。
 先行きについては、製造業が5.5ポイント、卸売業が0から9.5ポイントとそれぞれ増加したものの、
サービス業は0からマイナス26.7ポイントとなり、小売業は28.0ポイントから0となった。建設業は
4.5ポイント減少した。

<採算>
 採算DIの前年同月比は、卸売業が17.3ポイントマイナス幅が減少したものの、製造業がプラスからマ
イナス10.0ポイントに転じ、建設業は15.1ポイント、サービス業は23.9ポイントとそれぞれマイ
ナス幅が減少した。小売業はマイナス57.1ポイントで変動はなかった。
 先行きについては、小売業がプラスからマイナス14.3ポイントに転じ、サービス業が26.8ポイント
マイナス幅が増加したものの、建設業は8.0ポイント、製造業は0から15.0ポイントとそれぞれプラス
幅が増加した。卸売業はマイナス4.6ポイントから0となった。

<仕入単価>
 仕入単価DIの前年同月比は、小売業でマイナス28.6ポイントから0となり、サービス業が2.7ポイ
ントマイナス幅が減少したものの、建設業が1.8ポイント、製造業が15.2ポイント、卸売業が0.2ポ
イントとそれぞれマイナス幅が増加した。
 先行きについては、建設業で5.4ポイントマイナス幅が減少したものの、製造業が20.5ポイント、卸
売業が10.4ポイント、小売業が14.3ポイント、サービス業が7.1ポイントとそれぞれマイナスポイ
ントが増加した。

<従業員>
 従業員DIの前年同月比は、卸売業でマイナス13.6ポイントから0となり、小売業が0から14.3ポ
イント、サービス業で1.0ポイントとそれぞれプラス幅が増加したものの、製造業が4.1ポイントプラス
幅が減少し、建設業はプラス12.5ポイントから0となった。
 先行きについては、サービス業で5.5ポイントプラス幅が減少し、卸売業がプラス4.5ポイントから0
となったものの、建設業が2.6ポイント、製造業が1.3ポイント、小売業が0ポイントから14.3ポイ
ントとそれぞれ

<業況>
 業況DIの前年同月比は、小売業で14.2ポイント増加し、建設業がマイナス18.8ポイントから0と
なったものの、
ナス幅が増加した。
 先行きについては、サービス業でプラスからマイナス20.0ポイントに転じたものの、建設業は8.0ポ
ントプラス幅が増加し、製造業はマイナス14.3ポイントから0となり、卸売業は8.7ポイントマイナス
幅が減少した。小売業はマイナス14.3ポイントで変動がなかった。



業界から寄せられた声


<建設業>

(総合建設) : 公共工事の減少により県内建設業界の経営は厳しい。

(塗装工事) : 市内での公共・民間工事とも工事量が少ない。慢性的に先行き不透明である。


<製造業>

(鉄工) : 新規物件の動きが鈍いために先行き不安から市況は下落傾向となっている。来春以降の案件の見通しが不透明。


(機械部品) : 業況は前年比で改善しているが、力強さはない。

<卸売業 >

(日用品) : 売上が上がる要因は無いが季節品の動き有り。

(機械器具) : 公共工事が減少しているせいか通常流れている商品の流れが悪くなっている。民間の設備投資で何とか前年なみの業績を確保している。

<小売業>

(スーパー) : 平均気温高めの推移や台風の影響で、生鮮品売上が不安定であった。

(家具) : 小売需要動向が悪化して、売上が低迷している。

<サービス業>


(飲食) : 秋も深まり宴会、披露宴も前年同様に増えてきた。但し例年に比べ勢いがない。

(不動産賃貸) : 今月はやたら空き店舗が増え、特に古町地区は大変である。