平成28年1月新潟市早期景気観測調査結果

【概要】景況は足踏み状態、先行きはやや回復

  12月に比べると、仕入単価DIを除く売上・採算・従業員・業況の各DI値で下降しており、景気回復に向けた足取りは重く、依然として景況は緩慢な動きとなっている。原材料価格の値上げが落ち着きを見せ始めたことや原油価格の下落による燃料コストの減少はあるものの、売上の低迷や人件費などの経費が高騰しており収益は減少しているといった先が目立つ。
 先行きについては、12月に比べ従業員DIで若干下降した以外は上昇となっておりやや回復傾向を示した。しかしながら、建設需要などで先行きが見えないといった声も多い。




【前年同月比】

H27年
1月
2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 H28年
1月
売上 ▲ 36.6 ▲ 11.6 ▲ 11.4 ▲ 3.8 3.9 3.9 ▲ 6.8 3.9 ▲ 6.5 ▲ 2.9 ▲ 14.0 ▲ 6.7 ▲ 8.7
採算 ▲ 32.7 ▲ 17.9 ▲ 28.6 ▲ 8.6 4.9 1.0 ▲ 1.9 ▲ 1.0 ▲ 12.0 ▲ 3.9 ▲ 8.6 ▲ 9.6 ▲ 14.1
業況 ▲ 33.7 ▲ 13.7 ▲ 21.0 ▲ 12.4 2.9 4.8 ▲ 4.9 ▲ 1.9 ▲ 10.9 ▲ 13.5 ▲ 19.4 ▲ 14.4 ▲ 22.8
仕入単価 ▲ 27.7 ▲ 28.4 ▲ 41.0 ▲ 35.2 ▲ 35.3 ▲ 29.8 ▲ 28.2 ▲ 26.0 ▲ 23.9 ▲ 34.6 ▲ 19.4 ▲ 16.4 ▲ 12.0
従業員 21.8 23.2 17.1 16.2 15.7 16.4 23.3 19.2 18.5 23.1 15.1 21.2 19.6


1.調査概況報告

【全産業平均DI】 
 
 全産業の前年同月比では、12月に比べ仕入単価DIでマイナス幅が4.4ポイント縮小したものの、売
上DIで2.0ポイント、採算DIで4.5ポイント、業況DIで8.4ポイントそれぞれマイナス幅が拡大
し、従業員DIではプラス幅が1.6ポイント縮小した。
 先行きは、従業員DIでプラス幅が0.8ポイント縮小したものの、売上DIで21.8ポイント、業況
DIで16.5ポイントそれぞれ上昇しプラスに転じたほか、採算DIで12.7ポイント、仕入単価DI
で11.9ポイントそれぞれマイナス幅が縮小した。



【業種別DI】 

  建設業は前年同月比で12月に比べ、売上DIと採算DIでマイナス幅が9.5ポイント縮小し業況DIでも
若干上昇したものの、仕入単価DIでマイナス幅が8.3ポイント拡大し、従業員DIでプラス幅が10.5ポイ
ント縮小した。先行きは、従業員DIでプラス幅が縮小したものの、売上DIで23.0ポイント上昇しプラスに
転じたほか、採算DI・仕入単価DIでプラスに転じ、業況DIでマイナス幅が縮小した。

 製造業は前年同月比で12月に比べ、売上DIで34.7ポイント下降しマイナスに転ずるなど全てのDI値で
下降となった。先行きは、従業員DIでプラス幅が縮小となったものの、売上DIで55.0ポイント上昇しプラ
スに転じたほか、採算DI・業況DIでもプラスに転じ、仕入単価DIでマイナス幅が縮小した。

 卸売業は前年同月比で12月に比べ、仕入単価DIで32.6ポイント上昇しプラスに転じたものの、売上DI
で24.1ポイント下降しマイナスに転じたほか、採算DI・業況DIでもマイナス幅が拡大した。先行きは、従
業員DIで若干マイナス幅が拡大したものの、売上DIで22.1ポイント、業況DIで27.4ポイントそれぞ
れ上昇しプラスに転じたほか、採算DIで30.5ポイント、仕入単価DIで15.8ポイントそれぞれマイナス
幅が縮小した。

 小売業は前年同月比で12月に比べ、仕入単価DIでマイナス幅が1.7ポイント縮小し、従業員売上DIでプ
ラス幅が5.0ポイント拡大したものの、売上DIで10.0ポイント、採算DIで3.3ポイント、業況DIで
21.7ポイントそれぞれマイナス幅が拡大した。先行きは、仕入単価DIのみマイナス幅が3.3ポイント拡大
したものの、売上DIで38.3ポイント、採算DIで28.3ポイントそれぞれ上昇しプラスに転じたほか、従
業員DIと業況DIでもプラス幅が拡大した。

 サービス業は前年同月比で12月に比べ、業況DIのみマイナス幅が若干拡大したものの、売上DIで28.2
ポイント上昇しプラスに転じたほか採算DIと仕入単価DIでマイナス幅が縮小し、従業員DIでプラス幅が拡大
した。先行きは、売上DIと採算DIでマイナス幅が拡大したものの、仕入単価DIで5.9ポイント、業況DI
で9.1ポイントそれぞれマイナス幅が縮小し、従業員DIでプラス幅が13.4ポイント拡大した。



【項目別評価】

<売上>
 売上DIの前年同月比は、建設業でマイナス幅が縮小し、サービス業でプラスに転じたものの、製造
業で34.7ポイント下降しマイナスに転じたほか、卸売業と小売業でもマイ案すに転じたことから、
全産業合計ではマイナス幅が2.0ポイント拡大した。
 先行きについては、サービス業でマイナス幅が拡大したものの、製造業で55.0ポイント上昇しプ
ラスに転じたほか、建設業・卸売業・小売業でもプラスに転じたことから、全産業合計では21.8ポ
イント上昇しプラスに転じた。

<採算>
 採算DIの前年同月比は、製造業・サービス業でマイナス幅が縮小したものの、卸売業でマイナス幅
が37.5ポイント拡大したほか、製造業・小売業でも下降したことから、全産業合計ではマイナス幅
が4.5ポイント拡大した。
 先行きについては、サービス業でマイナス幅が拡大したものの、建設業・製造業・小売業でプラスに
転じ卸売業でもマイナス幅が30.5ポイント縮小したことから、全産業合計ではマイナス幅が12.
7ポイント縮小した。

<仕入単価>
 仕入単価DIの前年同月比は、建設業・製造業でマイナス幅が拡大したものの、卸売業で32.6ポ
イント上昇しプラスに転じたほか、小売業・サービス業でもマイナス幅が縮小したことから、全産業合
計ではマイナス幅が4.4ポイント縮小した。
 先行きについては、小売業のみマイナス幅が拡大したものの、建設業で22.1ポイント上昇しプラ
スに転じたほか製造業・卸売業・サービス業でマイナス幅が縮小したことから、全産業合計ではマイナ
ス幅が11.9ポイント縮小した。

<従業員>
 従業員DIの前年同月比は、小売業・サービス業でプラス幅が拡大縮小したものの、製造業で16.
0ポイント、建設業で10.5ポイントそれぞれプラス幅が縮小したことから、全産業合計ではプラス
幅が1.6ポイント縮小した。
 先行きについては、小売業・サービス業でプラス幅が若干拡大したものの、建設業・製造業でプラス
幅が縮小し卸売業でマイナス幅が拡大したことから、全産業合計ではプラス幅が0.8ポイント縮小した。


<業況>
 業況DIの前年同月比は、建設業でマイナス幅が若干縮小したものの、小売業でマイナス幅が21.
7ポイント拡大したほか製造業・卸売業・サービス業でもマイナス幅が拡大したことから、全産業合計
ではマイナス幅が8.4ポイント拡大した。
 先行きについては、製造業で28.0ポイント上昇しプラスに転ずるなど全てのDI値が上昇したこ
とから、全産業合計では16.5ポイント上昇しプラスに転じた。






業界から寄せられた声


<建設業>

(土木工事) : 業績は堅調と思われるが、先行き不透明感はある

(設備工事) : 今を凌いでいるだけ、平成28年に入りまた消費税がちらちらし始め、良い兆候が期待できない。


(電気工事) : 売上が減少している分、業況も悪化している。但し昨年が良かったため、利益は計上できている。


<製造業>

(食料品) : 季節感がなくなってきており、暖冬気味の為冬期商品の動きが悪い。


(食料品) : バレンタイン、ひなまつり、ホワイトデー等のイベントで売上増加する見込み。

(その他の機械) : 1月は年末年始の休業の影響から受注・売上ともに毎年減少。2月は主力市場の中国旧正月休暇の影響で受注・売上ともに低調となるが、3月にはある程度回復見通し。但し、市況の本格的回復の目処は立っていない。

<卸売業 >

(繊維品) 小売店の高齢化、後継者不足による倒産、廃業が多く売上があがらない。

(建築材料) : 建築不需要期に付き、売上低迷。


(家具・建具・じゅう器等) : 全体に12月の需要期あとは、売上の低迷が続く。一部輸出商品を持っているメーカーのみがいそがしい。


<小売業>

(自動車) : 車両販売・サービス入庫増に人員が対応し切れていない。

(スーパー) : 暖冬により客足は伸びているが、買上点数の伸びが鈍化。


(家具・建具・じゅう器) : 仕入価格は値上が落ち着いた。仕入先も売上懸念があり、値上を躊躇している。業況は、回復基調ではなく、低迷期になったと実感している

<サービス業>


(ホテル) : 冬季は毎年閑散期となるが、今年は新しくNGT48のアイドルがデビューするなど当業界にとっては、新潟県に来県する人数の増加等良い起爆剤になればいいと思っています。

(運輸) : 物量の低迷が依然として収支を大きく圧迫している。運賃値上げや、燃料価格の恩恵がおいつかず、業界全体が、量を追う時代に逆戻りするのではないか懸念される。


(タクシー) : 売上の減少は天候(暖冬)によるがそれだけでなく景気が全般によくない様に思われる。