平成27年3月新潟市早期景気観測調査結果

【概要】景況は一進一退で推移、先行きもやや慎重な見方が広がる

  2月に比べると売上DIでほぼ横ばいだったものの、採算・業況・仕入単価の各DI値でマイナス幅を拡大しており、先月よりは後退した感がある。
 先行きについては、2月に比べると採算DIと仕入単価DIでマイナス幅を拡大し、売上DIと業況DIではマイナスに転ずるなど、先行き不安が払拭できておらず、慎重さが残るものとなった。




【前年同月比】

H26年
3月
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 H27年
3月
売上 35.9 ▲ 20.4 ▲ 23.4 ▲ 11.4 ▲ 5.2 ▲ 12.6 ▲ 7.3 ▲ 17.4 ▲ 12.3 ▲ 21.6 ▲ 36.6 ▲ 11.6 ▲ 11.4
採算 0.0 ▲ 24.8 ▲ 24.3 ▲ 17.5 ▲ 24.0 ▲ 15.3 ▲ 22.0 ▲ 22.5 ▲ 20.8 ▲ 32.4 ▲ 32.7 ▲ 17.9 ▲ 28.6
業況 20.4 ▲ 14.2 ▲ 21.5 ▲ 20.2 ▲ 16.7 ▲ 18.9 ▲ 20.2 ▲ 23.5 ▲ 24.5 ▲ 36.3 ▲ 33.7 ▲ 13.7 ▲ 21.0
仕入単価 ▲ 51.5 ▲ 57.5 ▲ 49.5 ▲ 50.0 ▲ 51.0 ▲ 45.1 ▲ 39.5 ▲ 37.8 ▲ 34.9 ▲ 35.3 ▲ 27.7 ▲ 28.4 ▲ 41.0
従業員 22.3 23.0 12.2 7.9 8.3 13.5 14.7 13.3 17.0 25.5 21.8 23.2 17.1


1.調査概況報告

【全産業平均DI】 
 
全産業の前年同月比では、売上DI横ばいだったものの、採算DIで10.7ポイント、業況DIで7.3
ポイント、仕入単価DIで12.6ポイントそれぞれマイナス幅が拡大、従業員DIでは6.1ポイントプラ
ス幅が縮小した。
 先行きは、採算DIで12.9ポイント、仕入単価DIで8.4ポイントそれぞれマイナス幅が拡大し、売
上DIで14.9ポイント、業況DIで20.0ポイントそれぞれ下降しマイナスに転じたほか、従業員DI
でもプラス幅を10.9ポイント縮小するなど全てのDI値で下降となった。



【業種別DI】 
   建設業は前年同月比で2月に比べ、売上DIでプラス幅が41.8ポイント拡大し業況DIでも上昇したものの、
仕入単価DIでマイナス幅が7.9ポイント拡大し従業員DIでプラス幅が14.7ポイント縮小した。先行きは、
業況DIで33.7ポイント下降しマイナスに転じたほか、従業員DIでもプラス幅を32.6ポイント縮小する
など全てのDI値が下降した。
 製造業は前年同月比で2月に比べ、売上DIでマイナス幅を4.7ポイント縮小し従業員DIでもプラス幅が4
.4ポイント拡大したものの、採算DIで9.9ポイント、仕入単価DIで22.8ポイント、業況DIで12.
7ポイントそれぞれマイナス幅が拡大した。先行きは、業況DIで23.3ポイント下降しマイナスに転じたほか、
従業員DIでもプラス幅を14.8ポイント縮小するなど全てのDI値が下降した。
 卸売業は前年同月比で2月に比べ、売上DIでマイナス幅が21.2ポイント拡大するなど全てのDI値が下降
した。先行きは、売上DIで21.9ポイントマイナス幅が拡大したほか、従業員DIでもマイナスに転じるなど
全てのDI値が下降した。
 小売業は前年同月比で2月に比べ従業員DIで15.4ポイント上昇し再びプラスに転じたが、売上DIで6.
0ポイントマイナス幅を拡大したほか、採算・仕入単価・業況の各DI値でもマイナス幅が拡大した。先行きは、
仕入単価DIと従業員DIでマイナス幅が縮小したものの、売上DIでプラス幅が33.0ポイント縮小し、採算
DIと業況DIでマイナスに転じた。
 サービス業は前年同月比で2月に比べ、売上DIで6.1ポイント、採算DIで20.6ポイント下降するなど
全てのDIで減少した。先行きは、従業員DIで10.4ポイントプラス幅が拡大したものの、売上DIでマイ
ナス幅が14.7ポイント拡大したほか、採算DIと業況DIでも下降となった。




【項目別評価】
<売上>
 売上DIの前年同月比は、建設業でプラス幅を拡大し製造業でもマイナス幅を縮小させたが、卸売
業でマイナス幅が21.2ポイント拡大したほか小売業・サービス業でも下降したことから、全産業
合計ではマイナス幅が0.2ポイント縮小とほぼ横ばいとなった。
 先行きについては、建設業でプラス幅を縮小したほか、小売業で33.3ポイント下降するなど全
ての業種で下降となったことから、全産業合計では14.9ポイント下降しマイナスに転じた。

<採算>
 採算DIの前年同月比は、サービス業でマイナス幅が20.6ポイント拡大するなど全ての業種で
下降となったことから、全産業合計ではマイナス幅が10.7ポイント拡大した。
 先行きについては、小売業で31.0ポイント下降しマイナスに転ずるなど全ての業種で下降とな
ったことから、全産業合計ではマイナス幅が12.9ポイント拡大した。


<仕入単価>
 仕入単価DIの前年同月比は、製造業でマイナス幅が22.8ポイント拡大するなど全ての業種で
マイナス幅を拡大したことから、全産業合計ではマイナス幅が12.6ポイント拡大した。
 先行きについては、小売業・サービス業でマイナス幅をやや縮小したものの、卸売業でマイナス幅
が31.7ポイント拡大したほか建設業・製造業でも下降となったことから、全産業合計ではマイナ
ス幅が8.4ポイント拡大した。

<従業員>
 従業員DIの前年同月比は、製造業・小売業で上昇したが、建設業でプラス幅が14.7ポイント
縮小し、卸売業・サービス業でも下降したことから、全産業合計ではプラス幅が6.1ポイント縮小
した。
 先行きについては、小売業でマイナス幅を縮小しサービス業でプラス幅を拡大したものの、建設業で
プラス幅が32.6ポイント、製造業で14.8ポイント縮小したほか卸売業でマイナスに転じたこと
から、全産業合計ではプラス幅が10.9ポイント縮小した。

<業況>
 業況DIの前年同月比は、建設業でプラス幅が拡大したが、製造業でマイナス幅が12.7ポイント
拡大しサービス業でマイナスに転じたことなどから、全産業合計ではマイナス幅が7.3ポイント拡大
した。
 先行きについては、建設業で33.8ポイント下降しマイナスに転ずるなど全業種で下降となったこ
とから、全産業合計では20.0ポイント下降しマイナスに転じた。


業界から寄せられた声


<建設業>
(土木工事) : 慢性的な建設技術者不足。福島を除き一通りの基礎インフラ発注は目処が立った。着工の遅れもかなり挽回された。依然、東北、東京の建設コストの高止まりは続く。


(設備工事) : 世の中の好不況もさることながら自社の昨年の異常事態が払拭されていない。なんとか薄利多売戦術で乗り越え、新しい年の戦術に移行したい。


(電気工事) : 地域的には景気が良くなっているという感じはまだまだしないのですが、業界的には忙しく景気は上向き傾向。


<製造業>
(食料品) : 売上げなどは下落していないが商品の小分け化や販売管理費など、流通経費が上昇している。


(食料品) : 消費低迷や得意先の廃業などによる売上減少に加え、原材料の高騰が続いている。

(機械器具) : 昨年年初より主要マーケットである中国の市況低迷により、販売不振が続いている。


<卸売業 >

(家具・建具・じゅう器等) : 一時の増税後の節約気分がようやく落ち着いた。


(青果) : 売上の増加は図れるが、経費の増大がそれ以上になる。また、円安による輸入品価格の高騰が続いている。

(医薬品) : 消費税の増税で特に食品関連の動きが悪く、又、円安の影響で軒並み値上げの動きとなっている。


<小売業>


(自動車) : 前年比は消費増税後の反動減、今後も軽自動車税とエコカー減税の改正(増税)の影響が懸念される。

(家具・建具・じゅう器) : 売上は回復基調であるが、仕入れの値上げ等から採算は不変、若しくは悪化。


<サービス業>


(運輸) : 消費増税の影響が一巡するが、物量増加は期待出来ない。むしろ今後は、縮小傾向にあり、収益も期待できないと思われる。


(ホテル) : 下がる物がない程、毎週のように値上げ連絡がある。納入業者からは、「輸送コストのUP」「為替によるもの」などで企業努力の限界と言われている。


(飲食) : 景気回復は感じられないが、さまざまな取り組みが生まれてきている。継続することにより集客につながることが期待される。