平成27年2月新潟市早期景気観測調査結果

【概要】景況は若干回復か、先行きも期待感が広がる

  1月に比べると仕入単価DIで若干下降したものの、売上・採算・業況の各DI値でマイナス幅を縮小し、若干ながら持ち直した感がある。
 先行きについては、1月に比べると仕入単価DIでマイナス幅を拡大するなど依然として慎重な見方もあるが、売上DI・業況DIではプラスに転じており、やや明るさが見えてきている。




【前年同月比】

H26年
2月
3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 H27年
2月
売上 ▲ 2.9 35.9 ▲ 20.4 ▲ 23.4 ▲ 11.4 ▲ 5.2 ▲ 12.6 ▲ 7.3 ▲ 17.4 ▲ 12.3 ▲ 21.6 ▲ 36.6 ▲ 11.6
採算 ▲ 12.8 0.0 ▲ 24.8 ▲ 24.3 ▲ 17.5 ▲ 24.0 ▲ 15.3 ▲ 22.0 ▲ 22.5 ▲ 20.8 ▲ 32.4 ▲ 32.7 ▲ 17.9
業況 ▲ 4.9 20.4 ▲ 14.2 ▲ 21.5 ▲ 20.2 ▲ 16.7 ▲ 18.9 ▲ 20.2 ▲ 23.5 ▲ 24.5 ▲ 36.3 ▲ 33.7 ▲ 13.7
仕入単価 ▲ 52.0 ▲ 51.5 ▲ 57.5 ▲ 49.5 ▲ 50.0 ▲ 51.0 ▲ 45.1 ▲ 39.5 ▲ 37.8 ▲ 34.9 ▲ 35.3 ▲ 27.7 ▲ 28.4
従業員 24.5 22.3 23.0 12.2 7.9 8.3 13.5 14.7 13.3 17.0 25.5 21.8 23.2

1.調査概況報告

【全産業平均DI】 
 
全産業の前年同月比では、仕入単価DIで若干マイナス幅を拡大したものの、売上DIで25.0ポイント、
採算DIで14.8ポイント、業況DIで20.0ポイントそれぞれマイナス幅が縮小し、従業員DIでは
1.4ポイントプラス幅が拡大した。
 先行きは、仕入単価DIで2.9ポイントマイナス幅が拡大したものの、従業員DIと採算DIでほぼ横ばい
となり、売上DIで9.3ポイント、業況DIで25.3ポイント上昇しプラスに転じた。



【業種別DI】 
   建設業は前年同月比で1月に比べ、仕入単価DIでマイナス幅を拡大したものの、売上DIで34.6ポイント
上昇しプラスに転じたほか、採算DIと業況DIでマイナス幅を縮小し、従業員DIではプラス幅が拡大した。
先行きは、業況DIで21.9ポイントプラス幅を拡大し、従業員DIでも若干上昇となったが、売上DIで7.
2ポイント、採算DIで12.1ポイントそれぞれプラス幅を縮小し、仕入単価DIではマイナス幅が10.1ポ
イント拡大した。
 製造業は前年同月比で1月に比べ、売上DIでマイナス幅を36.2ポイント縮小したほか採算・仕入・業況
の各DI値でもマイナス幅が縮小した。先行きは、仕入単価DIで若干マイナス幅を拡大したが、業況DIで2
9.0ポイント上昇しプラスに転じたほか、売上・採算・従業員の各DI値でも上昇となった。
 卸売業は前年同月比で1月に比べ、売上DIで10.1ポイントマイナス幅が縮小したものの採算・仕入・業
況の各DI値ではマイナス幅が拡大した。先行きは、売上DIで21.9ポイントマイナス幅が縮小したほか、
全てのDI値で上昇となった。
 小売業は前年同月比で1月に比べ従業員DIで26.5ポイント下降しマイナスに転じたが、売上DIで14.
4ポイントマイナス幅を縮小したほか、採算・仕入単価・業況の各DI値でもマイナス幅が縮小した。先行きは、
従業員DIで26.5ポイント低下しマイナスに転じ、仕入単価DIでもマイナス幅が拡大したが、売上DIで3
3.3ポイント、採算DIで7.6ポイント、業況DIで15.9ポイントそれぞれプラス幅が拡大した。
 サービス業は前年同月比で1月に比べ、仕入単価DIでマイナス幅が拡大したものの、業況DIで23.7ポイ
ント上昇しプラスに転じたほか、売上DIと採算DIではマイナス幅が縮小した。先行きは、売上DIでマイナス
幅が減少し、業況DIで20.4ポイント上昇しプラスに転じたものの、採算DIと仕入単価DIでマイナス幅
が拡大し、従業員DIでプラス幅が22.7ポイント縮小した。



【項目別評価】
<売上>
 売上DIの前年同月比は、建設業でプラスに転ずるなど、全ての業種で上昇したことから全産業合
計ではマイナス幅が25.0ポイント縮小した。
 先行きについては、建設業で若干プラス幅を縮小したが、小売業で33.3ポイント上昇したほか
卸売業でも21.9ポイントマイナス幅を縮小したことなどから、全産業合計では9.3ポイント
上昇しプラスに転じた。

<採算>
 採算DIの前年同月比は、卸売業でマイナス幅がやや拡大したものの、製造業で42.1ポイント
マイナス幅が縮小したのをはじめ、建設業・小売業・サービス業でもマイナス幅が縮小したことから、
全産業合計ではマイナス幅が14.8ポイント縮小した。
 先行きについては、建設業でプラス幅が12.1ポイント縮小しサービス業でもマイナス幅が5.
6ポイント拡大したものの、製造業・卸売業でマイナス幅を縮小し、小売業でプラス幅が7.6ポイ
ント拡大したことから、全産業合計では0.8ポイントと若干ではあるがマイナス幅を縮小した。

<仕入単価>
 仕入単価DIの前年同月比は、製造業と小売業でマイナス幅が縮小したものの、建設業で3.9ポ
イント、卸売業で13.4ポイント、サービス業で5.6ポイントそれぞれマイナス幅が拡大したこ
とから、全産業合計では0.7ポイントと僅かながらマイナス幅が拡大した。
 先行きについては、卸売業でマイナス幅を縮小した以外はマイナス幅が拡大したことから、全産業
合計ではマイナス幅が2.9ポイント拡大した。


<従業員>
 従業員DIの前年同月比は、製造業・小売業で下降したが、建設業でプラス幅が20.6ポイント
拡大したことなどから、全産業合計ではプラス幅が1.4ポイント拡大した。
 先行きについては、建設業・製造業・卸売業で上昇となったものの、小売業26.5ポイント、サ
ービス業で22.7ポイント下降したことから、全産業合計ではプラス幅が0.6ポイント縮小した。

<業況>
 業況DIの前年同月比は、卸売業で若干マイナス幅が拡大したものの、製造業で36.2ポイント、
サービス業で23.7ポイント上昇したことなどから、全産業合計ではマイナス幅が20.0ポイン
ト縮小した。
 先行きについては、製造業で29.0ポイント上昇しプラスに転ずるなど全業種で上昇となったこ
とから、全産業合計では25.3ポイント上昇しプラスに転じた。


業界から寄せられた声


<建設業>
(設備工事) : 仕事量は確保できる状況にあるが、質的な部分が伴っておらず契約の判断ができない。


(電気工事) : 業界内では好転していると答える業者が多いが、受注先の業界によりムラがあるようです。円安の影響はこれからだと思う。


(電気工事) : 景気も回復しつつあり、順調に受注工事も増えている。一方、希望している人材が集まらない。


<製造業>
(食料品) : 輸入原材料の値上がりを価格転嫁できない。また、輸送面のドライバーの人手不足が深刻。


(家具・装備品) : 首都圏などの民間施設の設備投資による受注はかなり増えてきているが、県内は、一部公共施設の工事受注が今年数件あったものの、まだ民間の設備投資はそれほど感じられない。

(機械器具) : 昨年から売上げ価格に転嫁できなく、利益が落ちている。

<卸売業 >
(医薬品) : 円安の影響は自社内で吸収しきれない状態になっているが、価格競争の激化により販売価格が据え置きとなっている。


(建設資材) : 土木資材卸売のため3月末に納期が集中し、1月末で注文が終了している。現在は受注減少。

(食料品) : 売り上げ不振、仕入れ価格の高騰、経費の増大が続いている。

<小売業>
(自動車) : 軽自動車税、エコカー減税の改正前の駆け込み需要が見込まれる

(家具・建具・じゅう器) : 足元は依然として厳しい状況であるが、先行きについては、期待感も含めて消費の回復を予想している。


<サービス業>

(運輸) : 燃料の値下がりには助けられているが、人件費や運送諸経費(傭車料等)は高騰しており、経費全体では、圧縮が図られない状況が続く。

(情報処理) : 昨年ほどの年度末駆け込み需要はなく、設備投資意欲も感じられない。


(飲食) : 3・4・5月は冬から春へ、初夏へとうつり変わる季節。毎年消費がアップする要因のたくさんある時期である。消費税のアップから満一年経過することもあるので期待したい。