課題が多い越境EC

海外に販路をもたない中小企業者の間で越境ECが注目されている。これはインターネット通販サイトを通じた国際的な電子商取引(electronic commerce)だ。海外に実店舗や営業拠点を設けるリスクもコストも回避でき、クレジットカードなどを使うことで代金回収も可能だ。

 

しかし課題も多い。買い手が高い関税を回避するため、実際よりも低い金額を送り状に書くように要求したり、届いた商品に対するクレーム、配送事故も少なくない。そもそも中国や米国など海外の巨大な通販サイトでは類似品が多く出品される結果、一流のブランド品を除けば巨大モールに埋没して自社製品が目立ちにくい。

 

こうしたなかで中国の通販サイト「唯品会」はサイト運営者がセラーからの買い取りを原則としている。このため、日本各地で買い付けのための商談会も開かれる。日本企業にとってみれば、通販サイトへの出品コストもなく、渡りに船だ。新潟国際ビジネス研究会は2017年3月に唯品会の日本法人のトップをお呼びして話をきき、研究会後にはネットワーキングの機会も設けた。参加した県内企業の対中ビジネスの一助になった。

 2017.9.14   ブログ

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