さて、今回は、中国の“当たり前”情報を三つ。
先ずはスマホ。
日本でもほとんどの人が持っているが、こちらはスマホでの決済(支払い)が日本以上に当たり前。
コンビニはもとより、小さな薄汚いラーメン屋(失礼)でさえ、支払いはスマホでピッ!
実は、中国では偽札が横行しており、電子決済の方が安心なのでスマホ決済が浸透・拡大したという皮肉な一面があると言われている。
中国紙幣の最高額が100元(日本円で1,700円程度)までしかないのも、それ以上の額にして偽札を作られると大変だからという事情もあるようだ。これも中国の当たり前?
確かに、小生がコンビニで買い物をして現金(元)で支払う際に、店員が最初におこなった作業が本物か偽札かを調べる機械に紙幣をピッ!と通すことだった。これも中国では当たり前。
次にPM2.5。
最近、日本ではあまり話題に上がってこないが、中国(特に北京市)におけるPM2.5(微小粒子状物質)の拡散は当たり前。
詳しくは知らないが、「大気質指標(AQI)」(1立方メートル当たりのPM2.5の数値)が301~500は「Hazardous(危険)」とされているそうだ。
北京では、毎朝、スマホでその数値を確認するのが当たり前。
実際に、北京駐在の日本企業の方に「ほら」と言って見せてもらった。その日は確か数値が230前後だったと思う。
当然、冬場になると燃料を多く燃やすので数値は上がる。外国からの要人などが来る重要な会議や大きな催し物がある時は工場の稼働をストップさせる。これも中国の当たり前。
最後に日本酒。
せっかく北京に来たのだからと、新潟市北京事務所の方とホテル近くの日本居酒屋で懇談。
悲しいかな、中国にまで来て「日本酒」を注文したがるのは新潟県人の性(さが)かしらん?
しかし、肝心の新潟の酒がメニューにない!
良く考えれば、新潟の食品は輸入規制になっているのだから当たり前なのだが、酔いも手伝って憤慨。
ホテルのラウンジに場所を移し、そこでも「置いてある日本酒は何だ?」とバーテンに問い詰める。当然そこにも新潟の酒はない。ため息を漏らしながら、それでも他県産の日本酒をオーダーするのは酒好きの性。これも当たり前と言えば当たり前。
「やっぱり、一刻も早く新潟県産食品の輸入を解禁してもらう必要があるよなぁ・・・」とこぼしながら杯を重ね、北京の夜は更けていくのであった・・・。
このブログもいよいよ次回が最終回です。